リヒテンシュタイン伯爵家の至宝展に行ってきた【Bunkamura】

 

こんにちは、もちです。

 

渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「リヒテンシュタイン伯爵家の至宝展」に行ってきました。

 

 

 

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ごく簡単な開催概要

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開催期間:2019/10/12~12/26(好評につき、会期延長したらしい)

 

今年建国300周年を迎えたヨーロッパの小国、リヒテンシュタイン侯国。

 

世界屈指の規模を誇る個人コレクションの中から、絵画と陶磁器合わせて130点が展示されています。

 

絵画は、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、クラーナハ(父)などの有名どころもいくつか。陶磁器からは、貴族の絢爛豪華な暮らしぶりを垣間見ることができます。

 

 

リヒテンシュタイン侯国とは

私は、この国を初めて知りました。

スイスとオーストリアに囲まれた小さな国のようです。首都はファドゥーツ。

 

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出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/liechtenstein/index.html

 

調べていて面白かったことを、以下に箇条書き。

  • 世界で6番目に小さく、ミニ国家と呼ばれる国の一つ。
  • 現在のところ世界で唯一、家名が国名になっている。
  • 公が政治的権力を持つ絶対君主制(しかし実質的には立憲君主制)で、リヒテンシュタイン家の当主による男子世襲制。
  • 王家は国から歳費をもらっているのではなく、銀行業や投資会社、美術品などによって利益を得ている。
  • 法人税率が低く(12.5%)、タックス・ヘイブンとして知られる。そのため、外国企業のペーパーカンパニーが集中しており、法人税が税収の40%を占める。

 

 

印象に残った作品など

作品を見たときの、素朴な感想。

画像があるものに関しては、一緒に載せています。

 

  

ヨーゼフ・カール・シュティラ― 《リヒテンシュタイン侯爵家出身のエスターハージー伯妃ゾフィーの肖像》

1830年頃

 

髪の立体感がすごかった。

 

印象に残っているのは、胸元に付けているピンクのブローチ。私は、絵画に描かれている装飾品が大好きで。この作品もツボでした。

 

 

違う画像ですが、ゾフィーはこんな人。

今回展示されていた作品も、同じように髪がぐるんぐるん。

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出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC_(%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%A4%A7%E5%85%AC%E5%A6%83)#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Stieler_Archduchess_1832.jpg

 

ルートヴィヒ・デ・ウィッテ《軍服姿の軽騎兵ザーロモン・アラピートと葦毛の馬》

18世紀前半

 

この人は、馬専門の画家だったらしいです。

 

馬の頭が絵の中心にきていることや、光が馬中心に当てられていることなど、まさに馬が主役の絵画といった感じ。

 

個人的に好きだったのは、馬の首のライン。凹凸のない曲線で描かれていて、かなり様式化されている感じがおもしろい。

 

 

グレド・レーニ《読書する福音書記者聖ヨハネ》

1640年頃

 

このヨハネはとんでもなく色っぽかった。読書しているので伏し目がちになっているところとか、柔らかそうな髪とか。

 

ヨハネにここまでの色気を感じたのは初めてだったかもしれない。

 

 

ウィーン窯・帝国磁器製作所 原画:ペーテル・パウル・ルーベンス 陶板《占いの結果を問うデキウス・ムス》

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1820-25年頃

 

陶板に絵付けされた作品。

陶板ならではのつるんとした表面と、周りを囲む装飾が調和していて美しい。

 

どの作品か忘れましたが、同じ作品で、キャンバスに油彩で描かれたものと、陶板に絵付けされたものの2つが並んで展示されていました。

 

比較すると、陶板に描かれたものは、つややかで若々しいエロさがある感じ。(なにいってるんだろう...)

 

 

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ペーテル・パウル・ルーベンスと工房《ペルセウスとアンドロメダ》

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1610年頃

 

ルーベンスが描く裸体は、あまり得意ではないのですが、この作品は好きでした。

火照った顔と、あまりやりすぎていない肉感が魅力的です。

 

 

ウィーン窯・帝国磁器製作所 ラウレンツ・ヘアに帰属 装飾盆《ジェンマ・アウグステア》

1813年

 

大泉洋さんみたいな顔がいっぱいいたので、印象に残っています。それだけ言いたくて、取り上げてみました。

 

画像が見つからなかったのが残念。

 

 

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー《イシュル近くのヒュッテンエック高原からのハルシュタット湖の眺望》

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1840年

 

奥には雪山が広がる牧歌的な風景。ハイジが住んでいそうな感じです。

 

普段、風景画はそんなに見ないのですが、この白んだ景色は美しいなあと感じました。緑の森より、白い雪とかのほうが好きなのかもしれない。

 

 

以下、2つの作品をまとめて紹介。 

 

フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー《磁器と花瓶の花、燭台、銀器》、《赤と白のブドウと銀器》

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1839年/1841年

 

これらの作品が展示されていた7章は、撮影可能でした。

最近、一部撮影可の展覧会が増えてきた気がしてうれしい限り。

 

ひとつ前に紹介した作品も併せて、今回の展覧会でヴァルトミュラーの作品が好きになりました。

 

これらの静物画は、花や果物と銀器との組み合わせがたまらない。上の作品では、手前にピンク色のシルクっぽい布もあって、乙女趣味を刺激される感じです。

 

色味は公式画像のほうが正確。

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おわりに

渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「リヒテンシュタイン伯爵家の至宝展」の感想でした。

 

2019/12/26まで開催中なので、気になった方はぜひ行ってみてください~~