映画『his』を見て考えたこと
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この作品を見た感想は、なかなかまとまらない。だけど、1つだけ書いておきたいのは「好き」という感情について。
作品では同性のカップルが小さな町で暮らす様子が描かれている。彼らは町の人に受け入れられないだろうとの思いから、自分たちがゲイだということを隠している。
そんな主人公たちや、彼らを見守る町民の気持ちに触れるうちに、私は「好き」という感情について自然と考えた。
そして思ったのは、「好き」という感情はどんな場合でも「尊ぶ」べきものだということ(「べき」という言い回しはあまり使いたくないけど、ほかに思いつかなかった)。
何が好きだって、誰が好きだって、どんな「好き」も同じように大切にしていきたい。それは、周りの人に対してもそうだし、自分のなかにある感情も大切に大切にしていきたいと、改めて感じた。
作品からは少し脱線するけれど、「尊ぶ」という言葉は「価値あるものとして重んじる」という意味。アイドルオタクである私にとっては「尊い」という使い方になじみがある。よくアイドルのビジュアルや存在そのものに対して使われているからだ。
どのアイドルのどの瞬間を「尊い」と思うかは人それぞれなように、もっと範囲を広げたときに何に価値を感じるかも人それぞれで周りがとやかく言うことではないよなあ。
作品を見終わったあと、自分に当てはめてみてこんな風に考えた。
そうはいっても、私はついつい自分の価値観に支配されてしまうときがある。その価値観が絶対だ、みたいな。だからもっと柔らかくありたいし、周りを肯定できる人でありたい。
以下、「好き」を尊ぶことを感じたセリフ
パパはしゅんくんが好き
しゅんくんはパパが好き
これって変なことなの?
変じゃないよね?
大抵のことはほっとけば解決する
誰が誰を好きでもその人の勝手だろ
好きに生きればいい
また、自分の「好き」を信じて、周囲の人を信じて、飛び込む勇気。これは結構大変なことだ。作中の主人公のように勇気を出せるか、そして町の人々のように受け止められるか、そう考えるとなかなか難しい。
でも、そんなときはこのセリフを思い出したい。
人と出会って影響を受けることは人生の醍醐味だ
最後に「飛び込む勇気」つながりでこの曲を。